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文字数カウント / 読書感想文の文字数

読書感想文の文字数が足りないときの埋め方

学年別の目安と、水増しにならない増やし方

読書感想文を書き終えて数えてみたら、規定の半分しかない。ここから何を足せばいいのか分からない。よくある行き詰まりです。

結論から言うと、足りない原因はほぼ一つです。あらすじの説明で紙面が終わっていて、自分のことが書かれていません。この記事では、あらすじを引き伸ばさずに中身を増やす具体的な方法を扱います。

学年別の文字数の目安

青少年読書感想文全国コンクールの規定では、次のように定められています。学校の課題として提出する場合は先生の指示が優先されるので、必ず確認してください。

学年字数400字詰め原稿用紙
小学校 1〜2年800字以内2枚
小学校 3〜6年1,200字以内3枚
中学校・高等学校2,000字以内5枚

「以内」なので超過は認められません。逆に少なすぎる場合の下限は明記されていないことが多いのですが、規定の8割は書くのが一つの目安です。1,200字以内なら1,000字前後を狙うと形になります。

なぜ足りなくなるのか

書けなくなっている原稿は、たいていこの構成になっています。

あらすじは本を読んでいない人でも書ける部分です。ここをいくら伸ばしても中身は増えず、読み手にも「読んだだけ」と伝わります。

感想文で字数を稼げるのは、あなたにしか書けない部分だけです。以下はその掘り方です。

あらすじを増やさずに中身を足す5つの観点

1. 印象に残った一文を引用して、そこを掘る

本の中から、心に残った文を一つだけ抜き出します。そしてなぜその一文が引っかかったのかを書きます。

「この一文を読んだとき、私は去年の運動会を思い出しました」のように、自分の記憶と結びつけると一気に書けるようになります。引用は1〜2箇所に絞ってください。多いと引用集になってしまいます。

2. 自分の体験と重ねる

登場人物が経験したことと、似た経験が自分にないかを探します。まったく同じでなくて構いません。「主人公は転校したけれど、私は転校したことがない。でもクラス替えのときに似た気持ちになった」——このズレを書くこと自体が内容になります。

3. 「自分ならどうするか」を書く

物語の中で登場人物が選択をする場面を一つ選び、自分が同じ立場ならどうしたかを書きます。同じ選択をするなら理由を、違う選択をするならその理由を書けば、それだけで200〜300字になります。

4. 読む前と読んだ後で変わったこと

読む前に持っていた印象と、読み終えたあとの気持ちを比べます。「タイトルから暗い話だと思っていたが、読み終えたら前向きな気持ちになった」のような変化は、読んだ人にしか書けない内容です。

5. これからどうするか

結びに使えます。本を読んで、明日から自分が何を変えるのか。大げさな決意である必要はありません。「弟の話を最後まで聞くようにしたい」程度で十分です。

この5つのうち3つを選んで、それぞれ200字ずつ書けば600字になります。 本を選んだ理由とあらすじで400字、結びで200字を足せば1,200字に届きます。 足りないときは、闇雲に書き足すのではなく観点を1つ追加すると考えてください。

やってはいけない水増し

字数は増えますが、読み手にはすぐ分かります。避けてください。

やりがちなことなぜまずいか
あらすじを細かく書き足す本を要約しただけの文章になり、感想文として評価されません
同じ内容を言い換えて繰り返す「つまり」「このように」で戻る文が続くと、すぐ気づかれます
意味のない改行を増やす字数としては増えません。原稿用紙のマスは埋まりますが指定字数には効きません
引用を長く取る自分の文章の割合が下がり、評価がむしろ下がります
いま何字あるか、原稿用紙で何枚分かをその場で確認できます
文字数カウントを使う

字数に含まれるもの・含まれないもの

項目扱い
句読点(、。)含む。1字として数えます
かぎかっこ(「」)含む
本文中の引用含む
題名・学校名・氏名含まないのが通例です
段落の一字下げ(空白)含みません
改行含みません

原稿用紙のマス目の細かい使い方は、原稿用紙の文字数の数え方にまとめています。行の先頭に句読点が来るときの処理など、提出前に一度確認しておくと安心です。

逆に多すぎるとき

「以内」の指定を超えた場合は削るしかありません。削る順番はこれが効率的です。

  1. あらすじを削る。ここが一番不要です。物語の全体像は数行で足ります
  2. 同じ観点の重複を消す。似た話を2箇所で書いていないか探します
  3. 「〜することができた」を「〜できた」に。この種の言い換えで数十字は減ります
  4. それでも超える場合は、観点を1つ丸ごと落とす。中途半端に全部残すより、残した内容が濃くなります

よくある質問

あと100字足りません。どうすればいいですか

結びの段落に「これからどうするか」を1つ足すのが最短です。本を読んで自分の行動をどう変えるか、具体的に一つ書けば100〜150字になります。あらすじに戻って書き足すのは避けてください。

原稿用紙の最後の行まで埋める必要がありますか

「〇枚以内」の指定なら、最後まで埋める必要はありません。ただし最終ページが数行しかないと見た目に物足りないので、8割以上は埋めるとバランスが取れます。

手書きとパソコンで字数は変わりますか

文字数そのものは変わりません。ただし原稿用紙に手書きすると、段落の一字下げと段落末の空きマスの分だけマス目を消費するため、枚数は計算より増えます。枚数で指定されている場合は少なめに見積もってください。