参考文献は文字数に含むのか
引用・脚注・図表まで、どこまでが字数に数えられるか
「2000字以上」と指定されたレポートで、参考文献リストを入れて2000字を超えた。これは提出できるのか。あるいは逆に、参考文献を足せば字数が稼げるのか。ここを最初に片付けます。
つまり参考文献で字数を稼ぐことはできません。指定が「2000字以上」なら、参考文献リストを除いた本文だけで2000字に届いている必要があります。
含む・含まないの早見表
レポートを上から下まで分解すると、こう分かれます。
| 項目 | 字数 | 補足 |
|---|---|---|
| 参考文献リスト | 含まない | 末尾にまとめる一覧。字数指定の対象外です |
| 本文中の引用 | 含む | かぎかっこで囲んだ部分も、行を下げたブロック引用も含みます |
| 括弧書きの出典(山田 2020) | 含む | 本文の行の中にあるため、本文として数えます |
| 脚注・文末脚注 | 分かれる | 出典表示だけなら除き、論を展開しているなら含める判断が多いです |
| タイトル・氏名・学籍番号 | 含まない | 本文とは別扱いが通例です |
| 見出し・小見出し | 含む | 本文の一部です |
| 図表そのもの | 含まない | 画像は文字ではありません |
| 図表のキャプション | 分かれる | 含めて計算しておくと安全です |
| 参考文献の見出しの語 | 含まない | リストの一部として扱います |
なぜ参考文献リストは含まないのか
字数指定の目的は、あなたが自分で書いた分量を測ることです。参考文献リストは決まった書式で出典を並べたもので、書いた分量とは関係がありません。だから字数の外に置かれます。
この考え方を覚えておくと、表に載っていない項目でも自分で判断できます。「自分の言葉で書いた部分かどうか」を基準にしてください。目次、表紙、謝辞は自分の言葉ではないので含みません。
本文中の引用は含む
末尾のリストとは逆に、本文の中で引用した文章は字数に入ります。「〜と述べている」の引用部分も、行を下げて引用したブロックも、本文として数えます。
ただし、引用を長くして字数を埋めるのは避けてください。レポートで評価されるのは集めた情報ではなく、あなたが考えた部分です。引用が全体の3割を超えると「調べただけ」という印象になります。
字数が足りないときは、引用を伸ばすのではなく引用のあとに1段落足すのが正しい増やし方です。「この指摘から何が言えるか」を自分の言葉で書けば、字数も評価も同時に上がります。
括弧書きの出典は含みますか
含みます。「〜と指摘されている(山田 2020)」の括弧の部分は、本文の行の中にあるので本文です。数十字の差ですが、上限ぎりぎりのときは計算に入れてください。
脚注が「分かれる」理由
脚注は使い方が2通りあり、扱いが変わります。
- 出典だけを書いた脚注:参考文献リストと同じ役割なので、含めないのが一般的です
- 補足の議論を書いた脚注:本文で書ききれなかった内容なので、含めるべきという判断が多いです
判断に迷うときは含める側で計算してください。含めて上限に収まっていれば、どちらの基準で採点されても超過にはなりません。逆に「以上」の指定なら、含めない側で計算して足りているかを確かめます。
「〜字以内」なら多い側で計算して、それでも収まっているか確認する。
「〜字以上」なら少ない側で計算して、それでも届いているか確認する。
どちらも、厳しい基準で採点されても大丈夫な状態にしておく考え方です。
参考文献を除いて数える方法
もっとも確実なのは、本文だけを選択して数えることです。
- 本文の先頭から、参考文献リストの直前までを選択する
- その状態で文字数を確認する
Wordなら、選択した状態で画面下の文字数表示を見ると「選択部分/全体」の形で出ます。ただしWordの数え方には落とし穴があり、テキストボックスや脚注が数に入らないことがあります。詳しくはWordの文字数が合わない理由にまとめました。
確実に確認したいときは、本文だけをコピーして貼り付けて数えるのが早いです。当サイトのカウンターは貼り付けた分だけを数えるので、参考文献を含めない数がそのまま出ます。
2000字のレポートに参考文献は何本必要か
字数とは別に、参考文献の本数を気にする人も多いので触れておきます。明確な基準はありませんが、目安はこの程度です。
| 本文の字数 | 参考文献の本数の目安 |
|---|---|
| 1000字 | 2〜3本 |
| 2000字 | 3〜5本 |
| 4000字 | 5〜8本 |
| 8000字以上 | 10本以上 |
本数そのものより、1本に偏っていないことが大事です。参考文献が1本だと、その本の要約になってしまいます。2本以上あれば「複数の資料を比べた」形になり、レポートとして成立します。
逆に本数を増やしすぎるのも不自然です。本文で実際に触れていない文献は載せないのが原則です。リストに並べただけで本文に出てこない文献は、読めばすぐ分かります。
指定に何も書かれていないとき
「参考文献を含むか」が明記されていない場合、ここまでの一般的な扱い(リストは含まない、本文中の引用は含む)で計算して問題ありません。これが標準の解釈です。
それでも不安なら、担当の先生に聞くのがいちばん確実です。字数の数え方は分野や担当者によって違うことがあり、聞けば一度で解決します。聞きにくいなら、レポートの冒頭に「本文のみで◯◯字」と書いておく手もあります。基準を明示しておけば、認識の違いで減点される余地がなくなります。
よくある質問
参考文献リストを入れると上限を超えます
問題ありません。上限は本文に対する指定なので、参考文献リストで超えても超過にはなりません。ページ数の指定(「A4で2枚以内」など)がある場合だけ、リストも紙に収める必要があるので注意してください。
参考文献リストは字数稼ぎに使えますか
使えません。含まれないので、いくら並べても本文の字数は増えません。字数が足りないときはレポートの「2000字以内」はどこまで含むのかの伸ばし方を参考にしてください。
読書感想文でも同じですか
基本は同じです。ただし読書感想文では参考文献リストを付けないことが多く、代わりに本の題名と著者名を書きます。これも本文の外として扱われるのが通例です。詳しくは読書感想文の文字数が足りないときの埋め方にまとめました。
引用の出典に載せたURLは字数に入りますか
参考文献リストの中にあるなら含みません。本文の行の中に直接URLを書いている場合は本文なので含みますが、本文にURLを直接書くのは体裁として避け、リストにまとめるのが通例です。
脚注の番号は1字として数えますか
数えないのが一般的です。番号は自動で振られる記号で、書いた文章ではありません。ただし数十字も差が出るものではないので、判断に影響しません。